横隔膜へのアプローチ
皆さんは横隔膜と聞いてどんなイメージをもちますか?
名前は聞いたことがあってもあまりピンッとくる人は少ないのではないでしょうか。
私自身トレーナーという職業に就くまではあまり気にした事などありませんでした。
しかし、横隔膜の事を知れば知るほど、これは大切な筋肉なんだと思うようになり横隔膜の大切さをスポーツ愛好家やトレーニング愛好家、又はダイエットの為に筋トレを頑張っている方々に知ってもらいたいと思うようになってきた為に簡単に記事に書きたいと思います。
医療従事者やトレーナーの方にとっては当たり前のことだと思いますのでスルーして下さい。
横隔膜は呼吸において重要な役割を持ち胸腔と腹腔を隔てる膜状の筋肉です。
横隔膜が収縮すると下に下がり胸腔内圧をを下げ吸息させます。
その際、腹腔の容積は減るので腹圧を高めてくれます。
これが吸気(息を吸う動作)です。
また呼気(息を吐く動作)では、横隔膜が弛緩し上え上がり胸腔が縮小して息を吐き出します。
吸気で腹圧が高まるという事は体幹を安定させるためには呼吸が大事な事が分かってきます。
また、吸気の準備として(横隔膜の上下の動きの高低差を出す為)呼気でしっかり息を吐ききっておくことも大事な事です。
むしろ呼気がとっても大事な事です。
何度も言いますが息を吐いた分、横隔膜の高低差が生まれるのです。
下の図を見てもらうと分かるとおり、横隔膜は左右で高さが違います。
右側の横隔膜は高い位置にあり、左側の横隔膜は右に比べ低い位置にあります。
これは臓器の配列に関係していて心臓が左よりにある為です。
臓器配列で考えると人間はそもそも左右対称には出来ていないですね。
左右で高さが違う事を考えると左右の高低差も違うので、吸気時の腹圧の高まり方も左に比べて右が高くなります。
横隔膜の腱膜(腱中心)も左右でボリュームが違い、左に比べ右の方がボリュームがあります。
このことからも左よりも右側の横隔膜の方がより動けることが分かります。
何故腱膜のボリュームが左右で違うのかはわかりませんが、やはり左側に心臓が位置しているので上下しにくい左を補う為、右側のボリュームがあるとも言われているようです。
もともと左側の腹圧が右側に比べ弱いのであれば左側の腹圧を高めていくことは必須です。
腹圧の入り方が左右で違い、左の方が弱くなるのであればその分、姿勢や動きにも影響してくることが想像できます。
パターンにはまった片寄った姿勢や片寄った動きです。
パターンにはまった姿勢で運動を繰り返していくうちにどんどん姿勢を歪ませ、最終的には股関節痛や仙腸関節痛、膝痛、腰痛などに発展していく可能性も出てきます。
横隔膜に対してだけアプローチする事が大事なわけではありませんし、他にもアプローチする必要がある筋肉はありますが、まずは横隔膜がどんな筋肉でどんな役割をしてるのかを分かって頂ければ幸いです。
アクティブモーションのパーソナルトレーニングは姿勢や動きに対して呼吸からのアプローチを行っております。
もしも興味がありましたらアクティブモーションのパーソナルトレーニングを一度体験してみてください。